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既設落石防護柵補強工

再強フェンス® Lタイプ

SAIKYO FENCE LIGHT TYPE
■対応対策
  • 落石対策
■適用範囲
対応落石エネルギー:〜61kJ
再強フェンス® Lタイプ
既設落石防護柵の柵高不足改善や老朽化対策に最適
再強フェンス Lタイプは、既設落石防護柵における柵高不足の改善や老朽化対策に対応する補強工法です。既設防護柵の擁壁を再利用するため、短工期・低コストでの対策が可能です。
1. 既設落石防護柵の柵高改善・老朽化
  対策
2. 61kJ 以下の落石エネルギーに対応

特長

  1. 既設の擁壁を再利用して柵高不足や老朽化に対応
  2. 短工期・低コストで施工が可能
  3. 廃材を減らして環境負荷を低減
既設の擁壁を再利用して柵高不足や老朽化に対応
再強フェンス Lタイプは、既設落石防護柵の擁壁を再利用して既設柵の柵高不足や老朽化に対応する補強工法です。これまで、柵高不足の改善には、既設柵の撤去や再設置、コンクリートによる擁壁の嵩上げが必要でした。再強フェンス Lタイプは、既設の支柱を残したまま、擁壁に支柱基部を設置し、新たな支柱を建て込むことができます。また、61kJまでの落石エネルギーに対応することができます。


 
短工期・低コストで施工が可能
再強フェンス Lタイプは、既設の擁壁を再利用するため、従来対策よりも低コストで施工することが可能です。工期も短縮されるため、工事全体にかかるコストの縮減が可能です。
 
従来工法(擁壁の嵩上げ)との比較(延長 30m, 柵高 1.5m → 3.0mの場合)
  従来工法(擁壁の嵩上げ) 再強フェンス Lタイプ
柵高不足の改善方法 既設柵を撤去
擁壁をコンクリートで嵩上げ
落石防護柵を再設置
既設柵の撤去が不要(新設する支柱と干渉する場合は撤去が必用)
擁壁の嵩上げが不要
施工期間 28日 14日(50%短縮)
コスト 101,000円/m 96,000円/m(5%縮減)
 
廃材を減らして環境負荷を低減
既設柵や擁壁の全撤去がないため、廃材を減らして環境負荷を最小限に抑えることができます。

構造

再強フェンス Lタイプは、支柱、ワイヤロープ、金網、支柱基部アンカーで構成されています。支柱の基部を既設の擁壁にアンカーで固定して、延長方向にワイヤロープと金網を張設します。
 
正面図


断面図
 

実験

実物供試体による衝撃載荷実験

 
落石に対する性能照査実験 
実験対象 再強フェンス Lタイプ
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2018年

新潟県

柵高・延長

3.0m

15m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

2.6t/m3

193kg

落下高さ 32.6m
衝突速度 25.2m/s
載荷エネルギー 61kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能2を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
その他製品における落石対策便覧に適合した実験動画は こちらをご覧ください。

施工

1. 既設ワイヤロープ、金網の取り外し
1. 既設ワイヤロープ、金網の取り外し
既設柵のワイヤロープと金網、新設する支柱に干渉する支柱を外します。
2. 支柱基部アンカー設置
2. 支柱基部アンカー設置
支柱設置位置にアンカーボルトと ベースプレートを設置します。
3. 支柱建込み
3. 支柱建込み
支柱をベースプレートに接続します。
4. ワイヤロープ設置
4. ワイヤロープ設置
ワイヤロープを設置します。
5. 金網設置
5. 金網設置
金網を設置し、ワイヤロープと結束します。
6. 完成
6. 完成
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